住宅ローンと私の父
わたしの実家は、住宅ローンで困った口だが、
父が定年延長しなければ、退職金も多く貰え、かつ、当時の新築の家も
所有できていた。
しかし、父がそれを拒否し、結局、わたしだけが実家を出ることになった。
なぜ父がそう判断したのか、本人も語らず、ただ会社を辞めたくない、
と言っただけだった。
父は、団塊の世代の前の世代になり、戦前生まれであるが、
戦後教育一期生でもある。金の卵であり、中卒で働きだした。
会社への思い入れは、確かに根強いかもしれない。
父が、定年を早めるのを拒否したのは、そういう会社ヘの義理からだったの
だろうか?
現在、自転車で30分程掛かるスーパーで、商品の品出しの手伝いをしている。
定年退職した会社とは、一切関係していない。すっきりと手を離れたようだ。
ただ、1点だけ、父が定年延長を選んだ理由として、予想できることがある。
定年を遅くしたことで、債務整理になり、家とともに住宅ローンもなくなった。
口には出さなかったが、実は、ローンがきつかったのかもしれない。
ある意味、保身になるが、意地で続けていたことを別の意地に転換して、
家族に知られないようにしたのかもしれない。
人の心は分からない、たとえ親であっても、子であっても。
そろそろ血の神話から離れてもいいのでは?
住宅ローンに困った経験から、こんなことを思うようになった(笑)。
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